人生最後の財布を買った話
本当は財布なしで身軽に出かけたい。
でも,現金しか使えないところもまだあるんだよね。

いずれ通貨がデジタル化され,財布がいらなくなることは間違いないね。
今は現金決済とキャッシュレス決済が混在する過渡期なんだ。
今回は私が使っている人生最後の財布を紹介するよ。

人生最後の財布の紹介
私が人生最後の財布としているのは,

Spigen AirTag Wallet S です。
人生最後の財布の条件
人生最後の財布に求められた条件を紹介していきます。
最小クラスであること
まずは小さいことです。やむを得ず持つ財布ですから存在感のある物では困ります。ポケットをパンパンにするような二つ折り財布ではいけません。鞄が必要になるような長財布はもってのほかです。
では、財布はどこまで小さくできるのか?
おそらく、クレジットカードのサイズまででしょう。
紙幣は折ることができますが、カードは折れません。
カードを折ることができない以上、カードのサイズが財布の大きさの最小値です。
ちなみにクレジットカードのサイズは、「ID-1」と呼ばれており、「ISO/IEC 7810」によって定められた国際的な標準規格です。
運転免許証やマイナンバーカード、キャッシュカードも同じサイズですよね。
したがって「ID-1」サイズに近い財布が最小クラスということになります。
軽量であること
軽いこと。これも欠かせない条件です。
まあ最小クラスであれば重くてもたかが知れていると思うのですが、全て金属で出来ているような比重の大きいものはいただけません。
スマートフォンの方が大きいわけですから、最低でもスマートフォンより軽いものがよいです。
カードの増減に対応できること
持ち歩くカードの枚数は変化します。
もちろん、持ち歩くカードの枚数も極力減らしたいわけですが、出先で一時的に増えることがあるかもしれませんし、デジタル化によって減るかもしれません。
増えても減っても問題なく財布としての機能を維持してくれることが大切です。
紙幣が入ること
現金しか使えないところ、都会ではほとんどなくなりましたが、地方には結構残っています。
駐車場の料金精算や旅先のレストランなど、思わぬところで現金が求められても慌てず対処できるように予備の紙幣は忍ばせておきたいです。
私は1万1千円を畳んで入れています。
以前は1万円あれば事足りると思っていたのですが、千円札しか受け付けてくれない精算機にでくわしたためです。
丈夫であること
人生最後の財布ですから、傷まないことも条件としては欠かせません。
今まで数多くの革財布を使用してきましたが、どんなにお気に入りのものでも、10年はもたなかった。これには革財布特有の弱みが関係しています。水と摩耗です。
ほとんどの革財布は水に弱いです。中にはある程度の水に耐えられるとされているものもありますが、本質的に弱いことに変わりはありません。
急な雨に降られ帰宅するとシミだらけになっていた。誤って洗濯してしまいダメになってしまった。なんてのは悲しいです。
革財布のほとんどは縁から壊れてきます。摩耗による経年劣化です。特にコバと呼ばれる革の断面は最もダメージを受けやすい箇所になります。
丁寧に使っていても、コバは徐々に傷んでいきます。革財布の宿命です。
プラスチックや金属でできているハードケースならこれらの心配から解放されます。
AirTagが入ること
AirTagという言葉を初めて聞かれた方もいるかもしれません。
AirTagはApple社が販売している紛失防止タグです。
言うまでもなく、財布は貴重品です。可能な限りの保険はかけておきたいと思っています。
失くさなければいいだけの話。そんなことは分かっています。私も出先で財布をなくしたことはありません。肌身離さず持っているからです。
では、どこで無くすのか?
答えは家の中です。帰宅後、ふとした拍子に定位置でないところに置いてしまいます。
そして、焦るのは翌朝です。出かけたいのに財布が見つからない。そうなったときにAirTagは役立ちます。iPhoneを使えばすぐに見つけ出すことができるからです。
失くさないにしても、いつでも見つけ出せるという安心感は大きいです。
安価であること
ここまで長々とこだわりを書いていますが、あくまでもやむを得ず持つ財布の条件です。積極的に財布を持ちたいわけではありません。
したがって、財布に大金をかけたくはありません。
安価に見えないこと
とは言ったものの、人前に出すこともある財布です。
100円ショップで買ってきたのかと心配されるようなものでもいけません。
よく尋ねられること
硬貨はどうしてるの?
「硬貨が入らないじゃん!別に小銭入れ持ってるの?」
持ってません。別に小銭入れを持つくらいなら、小銭の入る財布を選びます。
硬貨をおつりでもらうたびに、手数料無料で銀行に戻しています。
銀行への戻し方はまた別の機会に紹介します。
レシートはどうしてるの?
レシートは基本的にもらいません。キャッシュレス決済の場合は、家計管理アプリに自動登録されるので、もらう必要性がないです。
後から確認したいレシートについては、紙幣と同様に折って挟んでいます。目立つので確認が終わったらすぐに捨てることができます。
ライバルとなった財布
選定時に最終候補となったライバルも紹介しておきます。
abrAsus 小さい財布
おそらく革財布の中では最も小さい、abrAsusの小さい財布。
徹底的に無駄が省かれており、思想と計算が素晴らしいです。
致命的だったのは、カードの減少に対応できないことです。材質が革であるため、一度入れるカードを増やしてしまうとその枚数に合うように伸びてしまい、減らしたときに他のカードがするすると落下しやすくなるとのことでした。
MOFT Snap On
財布を持ち歩きたくないなら、スマホに付けてしまえばいい。
スタンドにもなるし、一石二鳥だよ。
ということだったんですが、おすすめしてくれた友人が使用していたものが思いの外早くボロボロになってしまったということで見送り。
カードが2枚しか入らないことと、いつのまにか外れていることが多かったということも懸念点でした。
SECRID CARDSLIDE
ギズモード・ジャパンの綱藤さんがおすすめするハードケース型の財布。
正直ほとんど条件に合っていて、ほぼ非の打ち所がなかったのですが、
いずれレバーが壊れそう。AirTagを入れておけなさそう。という理由で敗れました。
まとめ
近いうちに運転免許証はマイナンバーカードと一体化される予定ですし、マイナンバーカードもそのうちスマートフォンに搭載できるようになるでしょう。
現金もCBDC(中央銀行デジタル通貨)となってくれると嬉しいですが、当分先のことだと思います。
キャッシュレス決済が当たり前になるまで、人生最後の財布と共にやり過ごしていきたいですね。